ブッキングテーブル いつでも、美味しい予約を。

南国の風が薫る。世界で愛される老舗のアイランドレストラン

TRADER VIC'S TOKYO

フュージョン料理の真髄を堪能。ポリネシアンアンティークの世界へようこそ

取材日

ある年代を超えた人たちには、子どもの頃、こんなレストランで食事をするのが憧れだったというノスタルジーを、そして、それより若い世代の人たちには、初めて触れる世界観がとても新鮮なインパクトを。
それぞれの世代に、それぞれの印象を与える『トレーダーヴィックス 東京』。
ここは、ホテルニューオータニに突如現れた、南国の楽園だ。

貝殻をかざりつけたゴージャスなシャンデリアが輝くダイニング。大きく切り取られた窓から、四季折々の景観が臨める
貝殻をかざりつけたゴージャスなシャンデリアが輝くダイニング。大きく切り取られた窓から、四季折々の景観が臨める

もともと、『トレーダーヴィックス』が誕生したのは、1937年、アメリカのサンフランシスコ。
『トレーダーヴィックス』の創業者であるヴィクター・バージェロンは、トレーダー(商人)として世界を巡るなかで、コンチネンタル料理を味わうことも多かった。
その一方、サンフランシスコといえば、中国人やメキシコ人が多く暮らす街。
そこでコンチネンタル料理に、当時はまだあまりメジャーでなかった中国料理やメキシコ料理を掛け合わせ、新ジャンルの料理を確立させた。
いわばこの店は、「フュージョン料理」の先駆けなのだ。

当時、ヴィックはトレーダーとして、また、バーテンダーとして世界を訪ね、数々のおいしいカクテルに出会ってきた。
あるとき、ラム酒を研究していた彼があるバーで偶然、ジャマイカ産ラムやライム果汁、オレンジキュラソーを使ってカクテルを作ると、一緒にいた友人があまりのおいしさにこう叫んだという。
「これは、Mai Tai Roa Aeだ!」
タヒチ語で「マイタイ」とは「この世のものとは思えない」という意味。
これがきっかけで、そのレシピのカクテルは「マイタイ」の名で知られるようになり、『トレーダーヴィックス』を「マイタイの元祖」として、一躍有名にしたのだ。
創業以来、約80年の伝統を持つ『トレーダーヴィックス』だけあって、こうしたエピソードには事欠かない。

シックな雰囲気のバーカウンター。ここでカクテルを1杯楽しんでから、ダイニングエリアに移動して食事を楽しむのもおすすめ
シックな雰囲気のバーカウンター。ここでカクテルを1杯楽しんでから、ダイニングエリアに移動して食事を楽しむのもおすすめ

『トレーダーヴィックス』はやがてアメリカから世界へ店舗を拡大していったが、この『トレーダーヴィックス 東京』は1964年のロンドン、1972年のミュンヘンに次いで3番目のインターナショナルな支店として、1974年にオープンした。
パプアニューギニアやポリネシアから取り寄せた本格的な工芸品が彩る店内は、まさに、アイランドリゾートそのもの。
店内はバーとダイニングエリアに分かれており、ダイニングエリアの中央には古代中国に起源を持つチャイニーズオーブンを配置。
直接、肉や魚に火を当てず、高温で蒸し焼きにすることで、余分な脂を落としつつ、肉汁やうま味をぎゅっと濃縮させるという効果がある。
このチャイニーズオーブンは、世界に点在する20の『トレーダーヴィックス』に設定されており、まさに、この店の象徴でもあるのだ。

牛フィレBBQとハーフロブスターのブロイル「Land & Sea」。その名の通り、陸と海の美食が一皿に集まっている
牛フィレBBQとハーフロブスターのブロイル「Land & Sea」。その名の通り、陸と海の美食が一皿に集まっている

「基本的にメニューは世界共通ですが、ますますたくさんのお客様に喜んでいただきたいという思いから、2017年より当店限定のメニューもご用意しています」と話す、支配人のカリム・ベルグナウィ氏。
カクテルでは、あまりお酒が強くない人でも飲みやすい『東京マイタイ』。
そして料理では、醤油やみりんで甘辛く味付けした『東京スペアリブ』。
この2つが、東京店のみのオリジナルメニューだ。
最近ではカクテルや一部の料理がお得になる、ハッピーアワーもスタート。
さらなるサービスの充実に取り組み、『トレーダーヴィックス 東京』は次のステージへ歩き出している。

醤油とみりんをベースに、甘辛く味付けした東京スペアリブ。チャイニーズオーブンでじっくり、間接熱を利用して焼き上げる
醤油とみりんをベースに、甘辛く味付けした東京スペアリブ。チャイニーズオーブンでじっくり、間接熱を利用して焼き上げる
通常のマイタイはラムベースだが、東京マイタイはウォッカベースで飲みやすく。ピンクグレープフルーツを使い、淡い桜色に仕上げた
通常のマイタイはラムベースだが、東京マイタイはウォッカベースで飲みやすく。ピンクグレープフルーツを使い、淡い桜色に仕上げた

とはいえ、どれだけ年月が経とうとも、すべての『トレーダーヴィックス』で変わらないものもある。
それは、お客を心底楽しませ、もてなしたいという想い。
たとえば、デザートで人気の高いクレープシュゼットは、お客の目前でブランデーをフランベするというサービスを提供する。

目の前でクレープを仕上げてくれるサービス。ブランデーとグランマニエの甘い香りが立ち上り、料理が仕上がるワクワク感が募る
目の前でクレープを仕上げてくれるサービス。ブランデーとグランマニエの甘い香りが立ち上り、料理が仕上がるワクワク感が募る

セッティングから仕上がりまで要するのは、約20分。
その間、料理人とお客は会話を楽しみ、ブランデーの甘い香りに酔いしれ、青い炎に歓声を上げる。
こうした贅沢な時間も、『トレーダーヴィックス』ならではの、もてなしのひとつなのだ。
「現在は手間がかかることから、こうしたフランベサービスを行うレストランはだいぶ少なくなりました。
でも当店には、これを楽しみに来店されるお客様もいらっしゃいます。
そうした方のためにも、やはりこれからも続けていきたいと思っています」とカリム氏。
キビキビした態度のなかにも、笑顔とユーモアを垣間見せるスタッフの対応も、まさに超一流でこの上なくスマート。
お客とスタッフの絶妙な距離感も、『トレーダーヴィックス』が世界で愛される老舗レストランたる所以なのだ。

※本記事は2017年3月10日取材時点の情報です。
※注記のない価格は消費税込みの価格です。

お店の方の紹介

カリム・ベルグナウィ

レバノン、ロンドン、カタール島のトレーダーヴィックスをはじめヨーロッパやモロッコのホテルでレストラン支配人を歴任。のちにホテルニューオータニ大阪ではトレーダーヴィックス大阪、トレーダーヴィックス博多へ。2014年、トレーダーヴィックス 東京 総支配人に就任(言語:英語、フランス語、アラビア語、スペイン語、簡単な日本語)

インタビュー

Q.お客様はどんな方が多いのですか?
ホテルニューオータニにお泊りの方も、一般の方も多くいらっしゃいます。ホテルにお泊まりの方は外国の方が多く、他の国で『トレーダーヴィックス』にいらっしゃった方には、「懐かしい雰囲気」と喜んでいただくこともあります。また一般のお客様はご家族連れからビジネスでのご利用まで幅広く、大きなパーティ会場も用意しているので、そちらで最大80名までのパーティをお受けすることもあります。
Q.海外では一般的なハッピーアワーも開始されたようですが、反響は?
日本ではまだあまりなじみのないシステムですが、海外のレストランやバーでは一般的。それにならい、当店でも17:30〜19:30まで、さらに、プレミアムフライデーには15:30〜19:30まで、お得な価格でカクテルや一部のお料理を楽しんでいただけるようにしました。今後、プレミアムフライデーが定着するのに伴い、もっとたくさんの方に利用していただけるのではと期待しています。
Q.内装に使われているアンティークは、どこから?
すべて、ポリネシアのタヒチなど、南の島で実際に使われていたものを輸入しています。フィジーやニュージーランドの先住民(マオリ)が作った巨大なティキ像や、実物大のアウトリガー(浮き材)など、現在では手に入りにくい貴重な工芸品が飾られているんですよ。

お店の情報

店名 TRADER VIC'S TOKYO
ジャンル ダイニングバー
エリア 四ツ谷・麹町・市ヶ谷・九段下
住所 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンタワー4階

予約できるお店を もっと探す

お店を検索

エリアを選択してください