ブッキングテーブル いつでも、美味しい予約を。

雑踏を忘れる隠れ処バーで、ときを忘れる至福の夜

BAR ROOSTER

知れば、誰もが通いたくなる。新宿三丁目の裏道にひっそり佇む、オーセンティックバー

取材日

細い通りに、無数の飲食店がひしめく新宿三丁目界隈。
ひっそりと小さな表札を掲げ、息をひそめるように営業しているバーは、星の数ほど存在する。
そんなバー激戦区にあり、ひとしれず人気を集めているのが『BAR ROOSTER』だ。
この地にオープンしたのは、2013年。
比較的新しい店ながら、夜な夜な通い詰める常連客も少なくなく、人気がじわじわと拡大中だ。

「カクテルの女王」と呼ばれるマンハッタン。赤く透き通った色合いが美しく、やわらかな口当たりで女性客にも人気。1,400円(税抜)
「カクテルの女王」と呼ばれるマンハッタン。赤く透き通った色合いが美しく、やわらかな口当たりで女性客にも人気。1,400円(税抜)

『BAR ROOSTER』の魅力は、あちこちにある。
まず、店のドアを開けて目に飛び込んでくるのが、真紅の本革を張った2脚のソファ。
まるで、入店したお客を迎え入れる門番のように、どっしりと鎮座している。
L字の形状になった店内で、少し独立した空間になっているため、気の置けない友人とここでお酒を飲みながら会話を交わせば、さぞ、贅沢な時間が過ごせるはずだ。

クラシカルな雰囲気の店内。一緒に訪れた人と静かに会話を楽しみたいなら、入口すぐのところにある赤いソファへ
クラシカルな雰囲気の店内。一緒に訪れた人と静かに会話を楽しみたいなら、入口すぐのところにある赤いソファへ

しかし、バー本来の楽しみ方を満喫するなら、ぜひカウンターに座って欲しい。
カウンター席はわずか6つ。
どの位置に座っても、店主の華麗な手さばきを間近に見ることができる特等席だ。
カウンターからの眺めは、古き良き昭和の趣きを感じさせるクラシカルな印象。
丹念に磨き込まれた美しいグラスが、ほの暗い店内で美しく光る。
そんな景色を眺めながらここでゆっくりグラスを傾けていると、時間の流れをあっという間に忘れそうだ。

6つの席が並ぶカウンター。静かにグラスを傾ける人や、隣り合わせた人との会話を楽しむ人など、さまざまなお客が集う
6つの席が並ぶカウンター。静かにグラスを傾ける人や、隣り合わせた人との会話を楽しむ人など、さまざまなお客が集う

用意するカクテルは、定番のものから通好みのものまで幅広く、「こんなお酒が飲みたい」という、お客のリクエストに応えることも多い。
「カクテルの種類は何百という数ではおさまらないほど。ほかのお店で飲まれたお客様から材料をお聞きして、作ることもありますよ」と店主の山口耕一郎氏。
しかし、同じ材料で作ったとしても、まったく異なる味わいに仕上がるのが、カクテルのおもしろさだ。
ベースとなるアルコールや氷、カットしたフルーツが山口氏の手にかかり、まるで魔法のように美しいカクテルに仕立て上げられていく。

丁寧な所作でカクテルを一杯ずつ作る。カクテルの王道、ジントニックは爽やかにライムが薫る、すっきりした味わい。1,100円(税抜)
丁寧な所作でカクテルを一杯ずつ作る。カクテルの王道、ジントニックは爽やかにライムが薫る、すっきりした味わい。1,100円(税抜)

お客は常連が多く、紹介やクチコミなどで新しい輪がどんどん広がっているという。
仕事帰りのビジネスマンから、ショッピング帰りの女性たちなど、客層も幅広い。
「どんなお客様にも、最高のおもてなしを。初めての方にも、気軽に楽しんでいただきたいと思っています」と、山口氏。
その言葉を証明するように、この店にはひとり客の女性や一見さんも多く訪れるという。

山口氏は、長野県松本市の生まれ。
松本といえば古くから「バーの街」として知られ、こじんまりした街のなかに不釣り合いなほど多くのバーが点在するところだ。
山口氏は、そのなかの一軒でアルバイトとしてバーテンダーを始め、バーの世界にすっかり心酔。
そして上京し、銀座のバーでさらに技術を磨いたあと、新宿三丁目に自分の店をオープンした。
「新宿三丁目はいろいろなジャンルの有名店も多く、話題のエリア。そこで店を開くことに魅力を感じました」と山口氏。
注目されるエリアだけあって、店を訪れるお客も情報感度の高いひとが多い。
グラスを傾けたり、葉巻に酔いしれたり、毎晩、多くの客がこの店で思い思いの時間を過ごす。

開業するにあたり、「自分の行きたいバーを表現しました」と山口氏。「居心地がよく、通いたくなるバーを作りたかった」と話す
開業するにあたり、「自分の行きたいバーを表現しました」と山口氏。「居心地がよく、通いたくなるバーを作りたかった」と話す

『BAR ROOSTER』の魅力は、無数にある。
入口を入ってすぐのところにある赤いソファ。
無数のボトルを眺めながら「次はどんなカクテルを飲もう」と、静かに胸を躍らせるカウンター席。
そして、まるでこの店だけがぽっかり新宿の夜空に浮かんだように、時間の流れが異質に感じられる空気感。
どれもみな、この店にしかない貴重な魅力だ。
しかし、なにより大きな魅力はカウンターの向こうに立ち、お客一人ひとりに合うお酒を作り続けるマスターの山口氏だ。
カクテルのことについて尋ねれば饒舌に答えてくれるが、決して出しゃばりすぎず、うるさくもない。
控えめでありながら、話を向ければいつでも会話の糸を紡いでくれる。
そんなマスターと話をしながら、いつまでもグラスを傾けるこのひとときこそ、『BAR ROOSTER』の、最大の魅力なのだ。

葉巻は1本1,500~2,500円(税抜)。キューバシガーを中心にそろえる。そのほかのメニューはカクテルと、ナッツやチョコなどのフード類のみ
葉巻は1本1,500~2,500円(税抜)。キューバシガーを中心にそろえる。そのほかのメニューはカクテルと、ナッツやチョコなどのフード類のみ

※本記事は2017年3月8日取材時点の情報です。
※注記のない価格は消費税込みの価格です。

お店の方の紹介

山口 耕一郎(やまぐち こういちろう)

長野県松本市出身。市内にあるバーで勤務した後、東京・銀座のバーへ。約7年バーテンダーとして研鑽を積み、2013年3月、新宿三丁目に「BAR ROOSTER」をオープン。

インタビュー

Q.お店のBGMは?
いろいろなジャンルの音楽を流しますが、一番多いのは、ジャズでしょうか。ジャズは聴くひとを選ばず、また会話を邪魔しない音楽だと思います。
Q.ご自身はバーでどんなふうに楽しむのが好きですか?
その日の気分でカクテルを選び、味わうのもいいですが、私は葉巻が好きでときどき吸うことがあります。ゆっくり葉巻を吸う時間は、とても贅沢で貴重だと思いますね。葉巻を吸い終わったあとは、蒸留酒か、甘いカクテルを一杯。そんなスタイルが定着しています。
Q.あまりバーに行き慣れない人が、バーを楽しむ秘訣とは何ですか?
とにかく、お気に入りのバーを見つけて何度も通うことだと思います。最初はバーの扉を開けるのにも勇気が必要だったり、バーの雰囲気になじめなかったらどうしようと心配したりするかもしれません。でも、最初の一歩を踏み出してしまえば、あとは意外なほど、すんなりその場に溶け込めると思います。そして、「この店の雰囲気は自分に合うな」とか、直感的に感じるものがあったら、その店に何度も通う。そうすれば知り合いもできて会話も弾むようになり、バーを通して新しい世界が広がるのでは、と思います。

お店の情報

店名 BAR ROOSTER
ジャンル バー・カクテル
エリア 新宿
住所 東京都新宿区新宿3-12-1 佐藤ビル2F

予約できるお店を もっと探す

お店を検索

エリアを選択してください